ピラティスのレッスンでは、よく「下腹の張りを感じながら」と声をかけるのですが、この下腹の張りって一体何でしょう?
今日はそのお話しです。
“下腹の張り”は言い換えますと「腹横筋を適度に働かせて」という意味です。
腹横筋(ふくおうきん)は、骨盤と肋骨の間についていて、横隔膜や骨盤底筋群たちと一緒にお腹や腰回りを安定させてくれる大切な筋肉です。
よく着物の帯やコルセットに例えられます。
下の絵が分かりやすいので、ぜひご参考になさってください。
腹横筋は腹筋の中で1番奥にあります。(上の絵では、他の腹筋は描かれていません。)
腹筋の中でも、1番表面にある腹直筋が発達していると、超サイヤ人のような割れた腹筋が身に付きます。
表面にあるので分かりやすいですね☆
一方で、腹横筋は奥にあるので、どれだけ働いているか、どこにあるのか分かりにくいです。
それでも、骨盤底筋群よりは少し分かりやすいかなぁと思います。
ぜひ読みながら確認してみてください!
確認の仕方は骨盤底筋群と一緒です。
①良い姿勢で座る、又は、仰向けで寝る
②下腹に手を添える(確認のため)
③息を吐くときに優しく骨盤底筋群を引き上げる
下腹の張りは感じられましたか?
ほんの少しピンと緊張感を感じられる、例えばラップをされたような感じがあると使えています〇
もしお腹の表面がカチカチになっていたら、腹横筋以外も使っている状況ですのでご注意ください。
膝と手を床についた姿勢が正しく取れる方は、ぜひこの体勢でもやってみてください。
(レッスンでもよくやるアレです♪)
この下腹の張りは”コア”と呼ばれることも多いです。
「コアを入れて」と言われたとき、下腹の張りは必ず含まれると思っておいてください。
逆に「コアが弱い」と言われたら、この辺りが上手く使えていない可能性があります。
※ただし”コア”は人によって定義が違うので、もっと広範囲を指すこともあります。
今回は「下腹の張り」を元に、腹横筋についてお話しました。
レッスン中頭にハテナが浮かんだ方のご参考になっていますととても嬉しいです。
もし「もっと質問が増えた」という方がいらっしゃったら、ぜひお気軽にご質問なさってくださいね。