とうとう(やっと)最終回です!
初回に「表現が途切れないことを目指したい」と書かせてもらいました。
そして、「それ以外はご本人にお任せします」と。
今回は、その辺りをまとめてみようと思います。
なぜ途切れないことに私がこだわるかと言いますと、作品のストーリー性やテーマが台無しになってしまうからです。一度ストーリー性が途切れると、一気に現実感に引き戻されてしまって、再度作品に入り込んでもらうのは困難です。
具体的によくある”途切れた”状況の一例は、難しいテクニックの前にそれだけに集中することです。
ずーっと表情豊かに踊っていたのに、回る前に一瞬無表情になるとか、ジャンプの前に顔が強張るとか、準備(プレパレーション)が長いとか。
では、これを防ぐには…?
と、話しを進めていきたいところではありますが、かなり長くなりそうなので、今回は割愛させていただきます。
途切れなければそれでOKなのか?
はい、雑にお答えすると、それでOKだと思います。
同じ出来事に抱く感情は一人ひとり違いますよね。似てはいても、厳密には人それぞれ少しずつ違います。
なので、表現って正解がないんです‼️
(ただ、やはり万人受けする表現と言うのはあるし、マス受けするにはそれができなくてはいけません。)
正解がないからこそ、私は、生徒さんには自分の感情を怖がらずに表現してもらいたいです。
万が一不安になっても、「自分の中に正解がある」と信じて欲しいです。
だって、あなたの感情はあなただけのものです!
ダンスは言葉を使わないので、自分が思っていた通りにお客さんが受け取ってくれるとは限りません。驚くような受け取り方もあります(笑)
が、そこに”こそ”面白さがあったりします。
お客さんの意見や反応を汲み取るのは高難度ですが、最終的には舞台にいるダンサーと客席にいるお客さん、双方で作る作品がダンスだと思っていますし、そんなダンスが私は大好きです。
長々とお付き合い頂いた方々、本当にありがとうございました!